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過去問ビデオ視聴記(16年度試験問題版)

「手話通訳者登録試験をめざす人たちの学習教材」ビデオを早速見ました。取りあえず新しい方から見ておこうと思い5(平成16年度試験問題版)を視聴。
ビデオは、1.場面別通訳(聞き取り表現) と2.要約筆記(読み取り)で構成されています。試験実施要項には、(1)要約筆記 1問、(2)場面通訳 1問 と順序が逆になっています。
1.場面別通訳
最初に試験のやり方の説明画面が出ます。
そして試験問題ビデオがそのまま流れます。16年度は、「マンションのエレベーター改修工事説明会」という場面設定。
最初に戸惑うのが、当然ながら画面には手話通訳者が写っていないので、「自分(手話通訳者)はどこに座っているのか?」を自分で判断して手話通訳を始めなければならないことでした。これはけっこう動揺しました。
ビデオ映像は説明会の様子全体を映しているのに、自分はその中で通訳しているつもりでカメラに向かって通訳しなければならないわけです。
最初、司会者のあいさつから始まって、次に工事施工業者の説明があります。「鈴木建設の田中です。」なんて、案外、焦る部分です。
聴者がいくつか質問をして、司会者を通して、業者の田中さんが答える形です。「工事期間は?」との質問に対して「6月から12月初旬には終わる予定」の「初旬」も戸惑います。
そして、ろう者が発言。ここは読み取り通訳です。会議での発言なのでそれほど難解な表現はありませんが、細かいところまで丁寧に読み取るのはなかなか難しいです。
その質問に業者が答えて、そのあともう一度ろう者が手を挙げます。このとき、司会者がこれ見よがしに下を向いて記録を書いています。おそらくここでは手話通訳者が「はい」とか「すみません」とかろう者が手を挙げていることを「通訳」させる意図があるのでしょう。ビデオでは、ろう者が手を挙げていることに気がつかない司会者を隣に座っている工事業者が突ついて知らせる演技になっていますが、ここは手話通訳者が「伝え」なければならないところだと思いました。
そのあと別の聴者の発言があって、あっさり閉会です。それほど長くはありません。よくあり事ですが、終わりが結構バタバタっと終わってしまって、通訳が追いつかなくなる場面です。司会者と工事業者が早口で挨拶してとっとと終わってしまうのです。ここなんかも手話通訳者が簡潔に表現し、流れに遅れないように通訳すべきところなんだろうなぁと感じました。
1-2.場面通訳試験参考回答例
次になんと、おそらく実際の試験で撮影したのであろう「回答例」が5名分収録されています。16年度版では北海道、神奈川、静岡、長崎、鹿児島の5名の受験者(?)がビデオカメラに向かって通訳している様子が、見られます。これはなかなか素晴らしいです。とても参考になります。
2.要約筆記試験問題(読み取り)
最後に読み取り筆記の試験問題です。2回放映されます。1回目は「メモを取らずに見なさい」と指示があり、2回目は「メモを取りながら見なさい」となっていて、その後「15分間で清書」という試験です。これが結構長い。はかってみたら2分45秒くらいのお話しです。試験実施要項に「約3分」と書いてありますから、決して長くはないのですが、要約筆記するにはそれなりのトレーニングが必要だと感じました。でも、確か手話通訳士試験では「読み取り筆記」がなくなるなんじゃなかったかなぁ~。実際の現場では「筆記」、まして「要約筆記」することってないからなぁ~などとまた愚痴をこぼしたりして…。登場するろう者は岐阜県の劇団いぶきの方で、とても明瞭な手話表現でした。冊子にこれも「要約筆記解答例」が5名分掲載されています。こっちは「模範解答例」ぐらいあってもいい気がしました。

そんなわけで、やっぱ受験するなら必ず買って、見ておかなければならないビデオという仕様になっています。なんせ試験問題そのままですから。

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